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| 友人から2冊の写真集が、たくさんのパンと一緒に宅急便で送られてきた。 これらは先の連休に、わが家に夫婦で遊びに来た時に、彼が「パリとロンドンから持ち帰ってきた素晴らしい写真集と、おいしいパンを見つけたから送る」。と約束したもだった。 2冊の本のタイトルは<CHATS>と<Andreas Gursky>で、<CHATS>はネコの写真集、フランス名門出版社Flammarionの発刊で、380ページ以上の本の中に、ネコ達が温かいトーンの白黒印刷で収まっている。 これは彼の家には2匹、わが家は3匹ネコが住んでいるネコ好き同士のため。 わが家にも何冊ものネコの写真集があるがこの本にはかなわない。カワイー!!と声高に叫ぶ幼稚な次元ではなく、どの画像も確固たるキャラを持ったネコ達なのだ。 しかし、今回はもう一つのほうの写真集に関連した話である。 写真集<Andreas Gursky>は<Photgraphs from 1984 to the Presnet>と副題があり、30x34センチ、約150ページに、オリジナルの画像に劣らないと想像できる高度な製版、印刷技術での72点の画像が収まっている。 この本は友人がロンドンに出張に行った際に見つけ、2キロ以上の重さにもかかわらず「重い、重い」と言いながら、日本に持ち帰ってきたほど彼が気に入った写真集である。 Andreas Gurskyの撮った画像は、著作権の問題でこの頁には掲載できないので、Googleなどで検索すると数多くの画像が検索結果に出てきます。見ていただければこれからわたくしが述べることが理解されやすいと思う。 これらの画像は群衆、都市、工場、風景、店頭などをパノラミックに表現している。それらの画像はミリ単位の曲がりも許せないほどの水平、垂直線で構成されているものが多い。 しかし、<May Day>3点シリーズのディスコ、証券取引所、集会の大群衆を撮ったものは、人々が躍動しているダイナミックさがある。 また、巨大なオフィスで働く人たちはマネキン人形のように静止したその怖ろしい表現、ただただ脱帽の画像の連続である。 わたくしが写真を撮り始めた頃に、大きな影響を受けたErnst Haasが<The Creation(天地創造)・1971>という写真集を出版し、それらはアナログ画像技術を駆使し、ふだん見慣れている、静物、風景、生物がダイナミックなパノラマ画像として表現されていた。彼も偶然だがAndreas Gurskyと同じドイツ人。 現在、わたくしは1.5x1メートルほどの大型パノラマ画像を連作として制作している。 その一つ、昨年ニューヨークで撮影してきた、<エンパイヤービルからの眺め南側>のミニミニミニ版が上の画像だ。この姉妹作品として、北側もある。 また、このサイトの<デジタル写真記_FLLWを訪ねて>の「落水荘」も、超ではないがパノラマ画像として制作した。 もともと、自分の作品は35ミリフィルムカメラに35mmレンズで撮影しているので、パノラマとは言えないが、かなり広角画像だ。(このWEBサイトのミニ写真集で理解していただけると思う) しかし、ここ5年ほどもっと広角の画像を表現したいたいという気持ちに駈られだした。パノラマカメラで撮れば簡単なのだが、手持ちでスナップ的に撮ることを信条とするわたくしは、カメラ、レンズにたよってのパノラマ画像はお断りなのだ。 写真歴史の中でパノラマ画像は古く、ほぼ写真というものが開発されてすぐに始まっている。 わたくしの記憶の中では、アメリカ西部開拓の頃に巨大な木を切り倒した記念に、何百人もの木こり達がその倒れた木ノ上で、チーズ。 アルプスの山々を360度見渡した快晴の空にヘリコプターが飛んでいる。このヘリコプターは太陽を遮るために飛んでいるという大がかりな撮影画像。 また、おぞましいものでは、原爆投下後の広島市街などがすぐに記憶の中から出てくる。それに、学校で何百人もの生徒が卒業記念に並んで撮ったものも一種のパノラマ画像だ。 現在、カメラ付き携帯電話でも質の高い画像が得られるようになった。また、デジタルカメラも、価格のことを気にしなければ今までの銀塩カメラの画像表現力にほぼ並び、すでにカメラの売り上げではしのいでいる。 これらで撮影されたものが、メールで飛び交い、WEB上で投稿、ダウンロード、削除され、また新しいものにと……。 1点を制作するのに長い時間がかかる、わたくしのパノラマ画像制作は、それらと全く逆方向に進んでいるとの思いはある。 しかし、咲き誇った花のアップ、愛らしいペット、色彩豊かな風景などの画像だけが、心を癒してくれるものではない。 限りなく続く、水・地平線、崖の中に掘られた寺院、パリのエッフェル塔の展望台から観たパリ市街、フィレンツェのドウモの展望塔から観たフィレンツェを囲む山並みにもわたくしの心は癒されるが、触発され、それを表現したいと思う。 この写真集<Andreas Gursky>を見てその思いを、また新にした。 また、同送のパンは好きな<クッペ(わたくしはコッペと言うが)>がパリの屋台で買ったパテ・サンドイッチ思い出させてくれた。 本と、パンを送ってくれた友人に心から感謝する。 |
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