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蓮の花
先日、早朝に鎌倉鶴岡八幡境内の池の蓮の花を撮影した。
早朝とはいえ、境内には大勢の老若男女がラジオ体操のために集まり、またカメラを持って撮影をしている人も多かった。

一昨年にもフィルムカメラを主に撮影したのだが、花と葉のコントラストが強すぎる画像が多かった。
今回は新しいデジタルカメラを使用した。花に当たる光線の量で、ISO、パラメーターの設定を変えて最適と思われる条件で撮影ができる。これは今までのフィルムカメラでの撮影では考えられない。

しかも夏の朝の強い光は都合好く薄い雲を通して光が軟らかくなり、白い蓮の花びらの透けて見える線、緑の葉の繊維も写し取れた。
2004年8月12日撮影
鎌倉扇ガ谷・海蔵寺境内は夏は桔梗、凌霄花、木芙蓉が咲く。しかし小さな池の蓮の花は、茅葺屋根の庫裡とあいまって静かな時を与えてくれる。
昨年夏、千葉県長生郡長南町にある「大悲山・笠森寺」に詣でた。このWEBサイトに連載している板東三十三所のためだ。
強烈な光の当たっている境内に、重要文化財に指定されている四方懸け造りの観音堂「大悲閣」の下に、蓮の花が咲いている、大鉢と小さな池があった。
空に向かってそびえる楼閣のような観音堂の下に静かに咲いている蓮の花は、長い距離をバイクで走ってきた私を癒してくれた。
大悲山・笠森寺
どの花にも心を癒す働きがあるが、蓮の花は特別だ。大きな丸い葉が繁る中に、白、うす紅色の大きな花。中国では花の中の君子とよばれ、インドをはじめとした東南アジアでは生産・繁栄の象徴の花として崇められている。

「蓮は平和の象徴」ともよばれ、仏像が蓮台に座したり、立ったりしている。
蓮は東洋を代表する花であり、数多くの絵画に描かれている。
自分も出来る限りこの美しい平和の花を撮影し、残してゆきたい。

20年のニューヨーク在住中はこの花に出会うことがなく、日本庭園、植物園の睡蓮の花で我慢をした。

今年は庭の大鉢に睡蓮を植え、何輪か咲いた。しかし来年は庭の小さな池に蓮を植えてみようかなと思っている。

堀田百合子さんのエッセイ
鎌倉四季_段葛・春/海・夏の夢/晩秋の北鎌倉/梅の香・冬>を
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