『五百句』(1937)所収。1925年作。……花王とよばれ、百獣の王獅子と好一対とされた。その特徴をつかんで、中国趣味の人与謝蕪村は、「方百里雨雲よせぬ牡丹かな」と嘆じたが、虚子には虚子の牡丹があった。すなわち清楚な白牡丹である。しかしただ白なのではない。ほのかに紅をさしている、そのかそけさと深さ。……
(『折々のうた』大岡信 著・岩波新書113・1980/03/21発行)より

撮影/鎌倉市・鶴岡八幡宮・牡丹園・03/01/2002
『五百句』虚子五句集/岩波書店/ISBN4-00-310285-1
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/31/1/3102850.htm